美濃焼の「美」

信長が生み出した「MADE IN JAPAN」の衝撃。
オレンジやピンクの鮮やかな色の器に、ロウソクの蝋のような釉薬がかけられた茶碗。
世界に衝撃を与えた「MINOYAKI(美濃焼)」の美を生み出したのは、織田信長や豊臣秀吉など、お茶を愛した天下人たちでした。
およそ450年前の安土桃山時代、それまで「唐物」と呼ばれる中国製の器を使用していた日本において、信長は「MADE IN JAPAN」の器を生み出すことに情熱を燃やしました。美濃の地に“国策”として次々と窯を作らせ、全国の才能ある陶工を集めて茶碗を焼かせたのです。
この時代に生み出された「志野」「織部」「瀬戸黒」「黄瀬戸」など斬新な技法の数々は、いまも現代作家たちへと引き継がれ、世界中の器好きたちを魅了し続けています。


イノベイティブで、クリエイティブな茶碗。
ピンク色や紫色がかった白土の素地に、志野釉と呼ばれる白い釉薬を厚めにかけた「志野」。
ぐにゃぐにゃに曲がった奇抜で斬新なフォルムに、深みのある緑色の釉薬が映える「織部」。
鉄分を含んだ鉄釉を生地にかけ、高温で焼いているところで窯の外に出し急冷させた「瀬戸黒」。
美濃焼ほど、色彩も形も自由に作られた器はありません。
“もっと自由に、もっと楽しく、もっと美しく”
お茶を愛するサムライたちが起こした「茶碗のイノベーション」は、令和のいまも進行中です。多治見・土岐・瑞浪などの東濃地方では、5,000人もの陶芸作家やアーティストたちが“現代の美濃焼”を生み出すため、それぞれの豊かな感性を生かした創作活動をおこなっています。
イノベイティブで、クリエイティブな茶碗を手に、お茶を自由に愉しむ。これこそが、わたしたちの目指す「美の茶会」の醍醐味でもあります。
これからどんどん、お茶文化を彩るステキな“うつわと道具”も紹介していきます。どうぞお楽しみに!




